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【オンライン診療ガイド】秋の花粉症 〜 長引く鼻水・咳の正体

1. その長引く症状、本当に風邪ですか?

「9月になってから、咳、のどのイガイガが止まらない」「毎年秋になると鼻風邪をひく」

――そんな症状に悩まされていませんか?

 

実はそれ、秋の花粉症かもしれません。

 

最新の調査によると、花粉症患者の52%以上が秋にも症状を経験していることが判明しました。これは、従来の認識を大きく覆す驚くべき数字です。

 

2025年の記録的猛暑により、秋の花粉飛散が例年より早く始まり、症状も重症化しています。都市部では8月下旬から1日20人を超える秋の花粉症患者が来院している耳鼻咽喉科もあります。

 

外来の混雑を避けたい方は、日本全国からオンライン受診が可能です。

 

2. 秋の花粉症の実態 ~日本人の20%が悩む隠れた国民病

 

春だけじゃない!秋にも飛ぶ3大花粉

 

秋の花粉症を引き起こす主な原因植物は以下の3つです。

 

ブタクサ(豚草)

・飛散時期:8月~11月頃

・花粉サイズ:18~20マイクロメートル(スギ花粉の約半分)

・生息地:道路脇、河川敷、空き地

・特徴:日本初の花粉症原因植物(1961年に報告)

 

ヨモギ(蓬)

・飛散時期:8月下旬~11月頃

・生息地:公園、野原、山地

・特徴:食物アレルギーとの交差反応あり

 

カナムグラ(鉄葎)

・飛散時期:8月~10月頃

・生息地:道端、荒れ地、フェンス沿い

・特徴:つる性植物で都市部にも多く生息

 

2025年秋の花粉飛散状況(地域別)

 

秋の花粉症は地域によって原因植物と飛散時期が異なります。

 

北海道地方ブタクサはほとんどなく、ヨモギが10月下旬まで飛散
● 関東・東北地方:ブタクサが多く、8月中旬から飛散開始、11-12月まで継続
中部・北陸地方:ブタクサ・ヨモギが多く、8月下旬から飛散開始、11-12月まで継続
関西地方ヨモギが中心で9月中旬がピークだが、11-12月まで飛散
中国・四国地方ヨモギが中心で9月から10月がピークだが、11-12月まで飛散
九州地方:カナムグラとヨモギが混在、12月上旬まで症状が続くことも
沖縄地方:ブタクサはほとんどなし(花粉症は本土より軽微)

 

全国的な傾向

 

2025年の猛暑の影響で、全国的に飛散開始が2週間程度早まり、飛散量も増加傾向にあります。特に都市部では、アスファルトの隙間や空き地に生える雑草花粉が問題となっており、暖かい秋が続けば12月まで症状が出る可能性があります。

3. なぜ気づかない?秋の花粉症が「風邪」と間違われる理由

症状 秋の花粉症 風邪
鼻水 透明でサラサラ、水のよう 粘性があり黄色っぽい
くしゃみ 連続して何回も出る 時々出る程度
乾いた咳、喉のイガイガ感 痰を伴う湿った咳
発熱 なし 37.5°C以上の発熱あり
症状の持続期間 花粉飛散中ずっと(2週間以上) 1週間程度で改善
症状が強い時間帯 朝方、晴れて風の強い日 一日中変わらない

 

ブタクサ花粉の特徴が風邪との区別を難しくする

 

ブタクサ花粉はスギ花粉の半分のサイズのため、気管支まで到達しやすく、咳・のどの症状が強く出やすい特徴があります。この「咳が主体」という特徴が、風邪との区別を難しくする最大の要因です。

 

さらに、秋の花粉は飛散距離が短く(数メートル~数十メートル)、局所的に高濃度になるため、「特定の場所で症状が悪化する」という特徴もあります。

4. 早めの対策が症状を劇的に改善する

 

適切な治療で症状は速やかに改善

 

秋の花粉症は、適切な薬を使えば速やかに症状が改善します

 

多くの患者さんが「風邪薬を飲んでも効かない」と悩んでいますが、それは当然です。花粉症には花粉症専用の治療薬が必要です。抗アレルギー薬を服用すれば、早ければその日のうちに効果を実感できます。

 

初期や軽症なら市販薬も有効ですが、医療用医薬品の方が効果が高く、かつ健康保険が適用されるので経済的です。

 

主な治療薬と効果

 

・第2世代抗ヒスタミン薬:アレルギー全般に対して速やかに効果を実感

・点鼻ステロイド薬:鼻症状に特に効果的

・ロイコトリエン受容体拮抗薬:咳・鼻づまりに有効

・漢方薬(小青竜湯など):特に鼻水に効果があり、体質改善も期待

 

💡 来年に向けて:秋の花粉症と診断された方は、来年は7月下旬頃から予防的治療を開始することで、症状をほとんど出さずに過ごすことが可能です。

 

セルフケアのポイント

 

  1. 外出時の対策
    • 不織布マスクの着用(ブタクサ花粉は小さいため高性能マスク推奨)
    • メガネやゴーグルで目を保護
    • 帰宅時は玄関前で衣服の花粉を払い落とす
  2. 室内環境の整備
    • 朝夕の換気は避け、昼間の短時間換気に
    • 空気清浄機の24時間稼働
    • 洗濯物は室内干しに
  3. 生活習慣の改善
    • 十分な睡眠(7~8時間)
    • バランスの良い食事
    • 適度な運動で免疫力アップ

5. 今すぐ始められる!オンライン診療のメリット

 

なぜオンライン診療が秋の花粉症に適しているのか

 

秋の花粉症シーズン中の通院には大きな負担が伴います。

 

外出により花粉曝露が増える
待合室での二次感染リスク
仕事や育児との両立が困難
症状がつらい時の移動負担

 

オンライン診療なら、これらの問題を解決できます。

 

詳しい問診と症状の経過から、多くの場合、オンラインでも診断が可能です。(重症例や検査・処置が必要と判断した場合は、対面診療の案内が行われることがあります。)

6. オンライン診療の予約から受診まで

1. 予約

・ 診療メニュー「アレルギー科」を選択
・ WEB問診にて症状を入力

 
2. 診察(5〜10分)

・ ビデオ通話で症状の確認・治療方針の説明

 
3. 薬の受け取り

・ 処方箋を最寄り薬局に送信
・ 受け取り後すぐ服用開始
 

7. まとめ 〜 その「秋風邪」、今すぐオンライン受診を

 
2025年の猛暑により、秋の花粉症が例年より早く、重症化
日本人の約20%が秋の花粉症に悩んでいる
ブタクサ花粉の特徴により風邪と誤認されやすい
適切な治療薬で速やかに症状改善
オンライン診療なら今日から治療開始可能

 

「毎年秋になると体調を崩す」「風邪が長引いて困る」という方は、一度秋の花粉症を疑ってみてください。

 

金井クリニックのオンライン診療は、全国対応で夜間・土日祝日も即日予約できます。救急科専門医・総合内科専門医として25年の経験を持つ院長が、診療経験を活かして、一人ひとりの症状に応じた適切な治療をオンラインで提供します。

 

つらい症状を我慢せず、今すぐオンライン診療でご相談ください。

 
金井クリニック 院長 金井 伸行