眼科 編
【目次】オンライン診療で対応可能な眼科疾患
脊椎疾患
眼精疲労・ストレス関連
慢性疾患の継続治療
その他の眼科疾患
【眼科 活用事例集】目の健康を守るオンライン診療
現代社会では、パソコンやスマートフォンの長時間使用により、目の不調を訴える方が増えています。また、花粉症やドライアイなど、慢性的な目の症状に悩む方も多くいらっしゃいます。「目薬だけもらいたいが、眼科は混んでいて時間がかかる」「子どもの目やにが気になるが、仕事を休めない」といった声をよく伺います。
ドライアイ、結膜炎、眼精疲労など、多くの眼科疾患は適切な点眼薬により改善可能です。また、白内障や緑内障で治療中の方も、症状が安定していれば、オンライン診療で点眼薬の継続処方を受けることができます。
眼科領域において、オンライン診療は様々な場面で活用されています。オンライン診療がお役に立てる場面と、具体的な適応事例をご紹介します。
【眼科事例 1】ドライアイ 〜 目の乾燥の悩みをオンラインで改善
パソコン作業が多い方の場合
「一日中パソコンを使う仕事で、夕方になると目がゴロゴロする」
「市販の目薬を何度もさしているが、すぐに乾いてしまう」
「眼科に行きたいが、平日は仕事で行けない」
といったご相談をいただくことがあります。
ドライアイは、涙の量が減少したり、涙の質が変化することで起こる疾患です。パソコン作業中はまばたきの回数が減少し、症状が悪化しやすくなります。
オンライン診療では、症状を伺った上で、ムチンや水分分泌を促進し、涙の状態を改善する点眼薬などを処方することが可能です。また、作業環境の改善方法や、目を休めるタイミングについてもアドバイスすることができます。
【眼科事例 2】結膜炎 〜 子どもの目やにもオンラインで対応
幼児・学童の細菌性結膜炎の場合
朝、幼児・学童のお子さんが
「目が開かないくらい目やにがたくさん出ている」
「白目が真っ赤で、痛がっている」
「保育園を休ませたが、親も仕事を休めない」
といったご相談をいただくことがあります。
細菌性結膜炎は、目やにが多く、充血や痛みを伴うことが特徴です。適切な治療により、数日で改善することがほとんどです。
症状を確認し、抗菌薬点眼を処方することが可能です。点眼方法のコツや、登園・登校・出社の目安、家族への感染予防についてもご説明することができます。
また、保育園や学校で流行することがある流行性角結膜炎(はやり目)やプール熱などのアデノウイルス感染症についても、症状の特徴や対処法をご相談いただけます。これらは感染力が強いため、適切な診断と感染予防指導が重要です。
【眼科事例 3】結膜炎 〜 花粉症の季節もオンラインで乗り切る
目のかゆみに悩む方の場合
「毎年春になると目がかゆくてたまらない」
「目をこすりすぎて、まぶたまで腫れてきた」
「花粉症の時期は眼科も混雑していて、待ち時間が長い」
といったご相談をいただくことがあります。
花粉症などのアレルギーによる結膜炎は、目のかゆみ、充血、涙目などの症状が特徴です。目をこすることで症状が悪化し、まぶたの腫れや角膜の傷につながることもあります。
抗アレルギー点眼薬やステロイド点眼薬を処方することが可能です。かゆみを抑える生活上の工夫や、症状を悪化させない注意点についてもアドバイスすることができます。
【眼科事例 4】ものもらい 〜 まぶたの腫れをオンラインで治療
ものもらいができた方の場合
「まぶたが赤く腫れて、触ると痛い」
「人と会う仕事なので、早く治したい」
「眼科に行く時間がなかなか取れない」
といったご相談をいただくことがあります。
麦粒腫(ものもらい)は、まぶたの分泌腺に細菌が感染して起こる疾患です。赤く腫れて痛みを伴い、見た目も気になることから、早期治療を希望される方が多くいらっしゃいます。
症状を確認し、抗菌薬の点眼薬や眼軟膏などを処方することが可能です。また、日常生活での注意点についてもご説明することができます。
【眼科事例 5】眼精疲労 〜 目の疲れを根本から改善
デスクワークによる眼精疲労の場合
「最近、目の奥が重くて、頭痛もする」
「午後になると、ピントが合わなくなる」
「肩こりもひどくて、全身がだるい」
といったご相談をいただくことがあります。
眼精疲労は、単なる目の疲れではなく、目の調節機能の過度な使用により、全身症状を引き起こす疾患です。適切な治療により、症状の改善が期待できます。
オンライン診療では、症状を伺った上で、ビタミン配合点眼薬や調節機能を改善する飲み薬を処方することが可能です。また、作業距離や照明の調整、適切な休憩の取り方など、環境改善のアドバイスも行うことができます。
【眼科事例 6】VDT症候群 〜 IT時代の新しい眼病
PC作業により目の不調がある場合
「在宅勤務になってから、目の症状がひどくなった」
「画面を見続けると、目がチカチカする」
「ドライアイと眼精疲労の両方がある」
といったご相談をいただくことがあります。
VDT症候群(Visual Display Terminal症候群)は、パソコンなどの画面を長時間見続けることで起こる、目を中心とした症候群です。ドライアイ、眼精疲労、頭痛などが複合的に現れます。
症状に応じて、人工涙液、ビタミン配合点眼薬、調節機能を改善する飲み薬などを組み合わせて処方することが可能です。20-20-20ルール(20分ごとに20秒間、6メートル先を見る)などの予防法もお伝えすることができます。
【眼科事例 7】白内障 〜 点眼薬の継続処方をオンラインで
白内障で治療中の方の場合
「白内障と診断されて、進行予防の目薬を使っている」
「3か月ごとの定期受診だが、症状は変わらない」
「眼科の待ち時間が長くて、半日かかってしまう」
といったご相談をいただくことがあります。
初期の白内障で、手術適応ではない場合、進行予防の点眼薬による治療が行われます。症状が安定している方は、オンライン診療での継続処方が可能です。
お薬手帳で治療歴を確認し、白内障治療薬の点眼を継続処方することが可能です。見え方の変化や、手術を検討すべきタイミングについてもご相談に応じることができます。
【眼科事例 8】結膜下出血 〜 見た目は派手でも心配無用
白目が真っ赤になった方の場合
「朝起きたら、白目が真っ赤になっていた」
「痛みはないが、見た目がひどくて人に会えない」
「脳の病気ではないか心配」
といったご相談をいただくことがあります。
結膜下出血は、白目の血管が切れて出血する疾患です。視力に影響はなく、1-2週間で自然に吸収されることがほとんどです。ただし、繰り返す場合は、血圧などの全身疾患の確認も重要です。
見た目が派手なため、医師の診察を求める方が多いです。オンライン診療でも医師が症状を確認し、必要に応じて点眼薬を処方することが可能です。また、日常生活での注意点や、再発予防のアドバイスもお伝えすることができます。
オンライン診療のメリット
時間と場所の制約がない
プライバシーが守られる
継続治療に便利
※本ページの内容は一般的な事例を基にした説明であり、実際の診療は医師の判断により行われます。
※治療効果には個人差があります。
※副作用が生じる可能性があります。詳しくは医師にご相談ください。
※症状によっては対面診療をお勧めする場合があります。